「時の流れ」というものは存在しないという説

2016年12月14日 11:57

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記事提供元:スラド

 時間というものは実際には存在せず、すべての物理現象は同時に起きており、それを人間が時の流れが存在するかのように認識しているだけという説があるそうだ(Express)。

 人間が時間を巻き戻すことは今のところできないが、時間の流れが一方向であることを定める物理法則も発見されていない。そのため、時間の流れを逆にできる可能性はないとはいえない。また、この宇宙は膨張し続けているとされているが、この膨張が止まり、逆に収縮し始めたときに時の流れが逆転する、という説もある。また、人間が時間をどのように感じているかということも分かっていない。こうした問題の解答として、「時の流れというものは人間の意識によって構築されたものである」という説が登場したようだ。

 この理論では、人間が認識できる3次元空間に時間を加えた4次元空間が存在し、この4次元空間内には過去から未来までのすべての出来事がすでに存在しているという。人間はこれを時間軸に沿って認識しているだけであり、時が流れていることを感じたり、「未来はまだ存在せず、それは変えることができる」との考えは人間の錯覚から生まれているという。

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