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社会から隔絶されると不安、脳内の特定タンパク質の活性化が原因
記事提供元:スラド
京都大学の研究チームが、マウスを使った実験で「社会隔離によって不安が増強される脳機能メカニズム」を解明したと発表した(ギズモード・ジャパン、Cell Reports掲載論文)。
引きこもりの問題点の1つに、「社会から隔絶されると不安が増強される」ということがある。これによって社会復帰がより困難になる場合があるが、研究チームはこの不安が発生するメカニズムを今回マウスでの実験で調査した。その結果、社会隔離ストレスを受けると「脳内の側坐核から腹側被蓋野という部分に投射する神経伝達が抑制され不安が強くなる」ことが明らかになったという。また、この神経伝達の抑制は特定のタンパク質の活性化によってシナプス前終末の収縮が起こるために発生することも発見された。
今回不安が発生する原理が明らかになったことで、これに対処する抗不安薬や認知行動療法の開発が期待できるという。
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