アスパルテームには肥満化作用がある?

2016年12月1日 21:24

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記事提供元:スラド

acountname 曰く、 低カロリーやノンカロリーをうたう飲料や食品で多く使用されている人工甘味料「アスパルテーム」を摂取すると、逆に太ってしまうと言う研究結果が発表されているという(NewScientistScienceDailyBoston Magazine論文)。

 実験ではマウスを4つのグループに分け、「1)普通の食事」と「2)1.とアスパルテームを入れた水」「3)高脂肪食」「4)3.とアスパルテームを入れた水」をそれぞれに与えたところ、18週間後にはアスパルテーム水を与えられたグループは太ってしまったという。

 太った原因は、腸内細菌の出す毒素を中和するIAPという酵素の働きをアスパルテームが阻害してしまうためのようだ。IAPを阻害された腸の表面が荒れてしまい、脂肪吸収の制御がおかしくなるのと、血糖値がかえって高くなる傾向が出たとのこと。また、アスパルテームの代わりに砂糖を使った場合にはIAPは阻害されず、このような傾向は無かったという。

 ただし、マウスでこうなったからと言って人間にも直ちに同じ効果が出ているとは限らないからヒトで再試験する必要はある。

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