ビールに含まれるホップ由来の苦み成分、アルツハイマーの予防効果?

2016年11月30日 18:06

印刷

記事提供元:スラド

 ビールなどに含まれているホップ由来の苦み成分に、アルツハイマー病の予防効果があることが分かったという(ITmediaキリンの発表)。

 この予防効果が確認されたのは、「イソα酸」という成分。この成分はホップに含まれる「α酸」が加熱されることで異性化したもので、ビールの苦みの元となり、また静菌作用を持つことで知られていた。

 今回アルツハイマー病を患ったマウスに対し3ヶ月間「イソα酸」を含む飼料を投与したところ、アルツハイマー病の原因物質の一つとされる「βアミロイド」の脳内の量が低下したという。また、脳内の老廃物を除去する細胞「ミクログリア」の活性化や、神経細胞のシナプス量の増加も確認できたという。これにより、イソα酸にはアルツハイマー病の進行を抑制する効果があると示唆されるという。

 スラドのコメントを読む | 医療

 関連ストーリー:
全米を回ってビールを飲むお仕事、年俸約660万円で応募が殺到 2016年08月03日
ベルギーで開発された尿を飲料水にする装置、精製した水を使ったビール製造へ 2016年08月01日
ビール瓶の栓を開けたときの泡噴きを磁石で押さえる 2014年12月15日
ホップの成分に筋肉の老化を抑制する効果 2012年09月23日
ビール中の微量成分に放射線防護効果 2005年08月12日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事