Wikipediaは多くの編集が繰り返された結果中立となっている

2016年11月8日 21:38

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 Wikipediaの記事は誰もが編集できるため、偏った内容になったり、それに対し複数のユーザーやグループが修正を繰り返す「編集合戦」などが起こることがあるが、Harvard Business Schoolの研究によると、長きにわたって編集が繰り返された結果、Wikipediaは中立的な内容に落ち着いているという(Washington PostGIGAZINE)。

 例として挙げられている「アフガニスタン」に関するページでは、編集が繰り返された結果「右より」「左より」に変化しつつ、最終的には中立的な内容に落ち着いたそうだ。研究ではアメリカの政治に対する7万件の記事を分析、全体的にこのような中立的な記述になっていることを確認したという。また、「右より」の人が「左より」の記事を修正するために「左より」の意見に触れることで、自身の意見が中立に近づいていくというケースや、その逆のパターンも見られたという。

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