VIX指数大幅上昇の気配

2016年11月2日 09:45

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記事提供元:フィスコ


*09:45JST VIX指数大幅上昇の気配
 米ワシントン・ポスト/ABCが10月27日-30日に実施した世論調査によると、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏の支持率は46%に上昇し、民主党候補ヒラリー・クリントン氏の45%をわずかに上回った。10月28日時点で市場関係者の間では、「FBIによるクリントン氏への捜査再開の結果は予測困難だが、大統領選に大きな影響を及ぼす可能性は高い」との見方が広がっていた。

 先週末(10月28日)時点では、トランプ氏の米大統領就任の可能性は十分織り込まれていなかったとみられており、米大統領選が行われる11月8日にかけて金融市場のボラティリティーは急速に高まる可能性がある。恐怖指数と呼ばれているVIX指数(米S&P500を対象とするオプション取引の値動きを元に算出・公表されている指数)は1日の取引で9月12日以来となる20.43まで上昇した。1日のVIX指数は18.56で引けているが、米大統領選の行方については予断を許さない状況となっていることから、VIX指数が再上昇する可能性がある。

 短期的には米ドル、米国株、原油先物などの上値は重くなり、債券、金先物などが買われやすい状況になるとの見方が増えている。日本株への影響も懸念されており、市場関係者の間では株安・円高の進行が警戒されている。《MK》

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