米利上げは今年も来年も一度ずつか?

2016年10月25日 13:19

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記事提供元:フィスコ


*13:19JST 米利上げは今年も来年も一度ずつか?
 報道によると、シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は24日、「インフレ見通しと労働市場の改善が継続する限り、2017年末までに3度の利上げが適切となる可能性がある」との見方を示した。エバンズ総裁は2017年末時点のFFレート(米政策金利)の誘導目標水準を1.00%-1.25%と予想している。この予想は米連邦公開市場委員会(FOMC)の9月時点の金利見通し(1.1%)と一致する。

 エバンズ総裁は、利上げを促す条件について金融当局(米連邦準備理事会/FRB)が明確にすることが最も重要であると指摘したようだ。エバンズ総裁は、失業率が現在の水準から一段と低下し、インフレ見通しが改善することを確認したいとの見解を表明した。

 2016年以降、失業率は4.7%から5.0%で推移しているが、インフレ見通しは大きく変わっていない。米FRBが参考にしているコアPCEの伸びは2%を下回る状態が続いており、インフレ加速の兆しは表れていない。

 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、利上げは当面1度だけでいいとの見方を示しているが、市場関係者の間でも同様の意見が増えている。一部の市場関係者は今年12月のFOMC会合で利上げが決定される可能性は高いとしても、2017年に複数回の利上げが実施される保証は全くないと指摘している。《MK》

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