Windows 10 Anniversary Updateの累積的な更新プログラムに一部環境で不具合が発生

2016年10月6日 10:50

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記事提供元:スラド

caret曰く、 米国時間の9月29日に配信されたWindows 10バージョン1607の累積的な更新プログラムKB3194496(OSビルド14393.222) が一部環境でインストールに失敗したり、適用することで再起動の無限ループに陥る、マウスやキーボード入力が無効化されるという問題が報告されている(Microsoft CommunityZDNet JapanITmedia)。この更新プログラムは、Windows 10 Version 1607(Anniversaty Update)の改良や修正が含まれているというもの。Microsoftはこの問題を認め、現在チームにて原因を特定中だという。

 この更新プログラムはCurrent Branch(CB) 向けにパブリック リリースされる前日の9月28日にWindows Insider ProgramのRelease Preview / Slowリング向けにリリースされており、一部のInsiderによって問題は報告されていた。しかし、同社はそのまま翌日にKB3194496をパブリック リリースし、結果としてメインストリームの一部ユーザにも問題の影響が及ぶことになった。Insiderのフィードバックが機能しなかったことで、累積的な更新プログラムをテストするWindows Insider Programの意義を疑問視する声も上がっている。

 ITmediaの鈴木淳也氏は、一般ユーザー向けの配信を急ぎすぎ、テストが十分に行われなかったのではないかと記事にて指摘している。Windows 10では"Show or hide updates"トラブルシューターのようなソリューションは提供されているが、基本的には更新プログラムは累積的で、選択的なインストールができないため、更新プログラムには高い品質が求められる。

 なお、タレコミ子の環境では正常にインストールを完了できているため、有効に機能するかは不明だが、NeowinではMicrosoft Communityに投稿された問題の回避策を紹介している。

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