数字王国にソフトバンクなど26億円出資、VR事業に投入へ

2016年10月4日 15:29

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記事提供元:フィスコ


*15:29JST 数字王国にソフトバンクなど26億円出資、VR事業に投入へ
香港の映像コンテンツ制作会社、数字王国集団(デジタル・ドメイン・ホールディン
グス:547/HK)はこのほど、ソフトバンクグループ(9984/東証)と中国中信(CITIC
リミテッド:267/HK)から2億香港ドル(約26億円)の出資を受け入れることを明ら
かにした。数字王国はこれら2社に対し、1株当たり0.55香港ドルで、計3億6363万株
(増資後発行済み株式数の2.97%)の新株を割り当てる。調達資金の一部は、メディ
ア・エンターテイメント事業の強化に充てる方針。同社は現在、既存の視覚効果
(VFX)、コンピュータグラフィックス(CG)といった分野だけでなく、仮想現実
(VR)分野でもビジネスチャンスを模索しており、今回の出資金もこれら事業に投入
する計画だ。
ソフトバンクと中国中信は併せて、独立第三者から数字王国の転換社債(CB)を
譲り受ける。各8400万香港ドル分を買い取る予定で、これらCBが全数転換された場
合、両社の持株比率はそれぞれ9.69%となる形。
数字王国は香港を拠点とし、米国、カナダ、中国本土でも事業展開する。映画や
コマーシャル、ミュージックビデオなどに使用されるVFX、CGの制作が主力事業だ。
2013年に同事業を手がける米デジタル・ドメインを買収。デジタル・ドメインはこれ
まで、「タイタニック(1997年)」「奇蹟の輝き(1998年)」「ベンジャミン・バト
ン 数奇な人生(2008年)」で米アカデミー賞の最優秀視覚効果賞を受賞した。

【亜州IR】《ZN》

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