Mozilla、FirefoxでPPAPIプラグイン導入の可能性を探るProject Mortar

2016年10月2日 17:01

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記事提供元:スラド

Mozillaは9月30日、FirefoxでGoogle ChromeのPPAPI(Pepper API)プラグインを利用できるようにする可能性を探る「Project Mortar」を発表した(MozillaWiki — Mortar ProjectGoogleグループでのアナウンスBetaNewsの記事The Registerの記事)。

Project MortarはWebプラットフォームのコアではないが、Webブラウズに必要なテクノロジーにかかるコストを削減することを目指すプロジェクトだ。コストを抑えるため、内部的にはWeb標準ではないAPIを使用することになる可能性もあるという。ただし、そのようなAPIがWebに露出することはないとのこと。

プロジェクトでは現在のところ、Google ChromeのPDFiumライブラリとPPAPIベースのFlashプラグインをサポートするのに最低限必要なPPAPIを使用して調査を進めているそうだ。既にPDFiumライブラリをFirefoxに統合し、PDFの基本的なレンダリングは可能となっており、2017年前半にかけて高度なPDFビューアの機能を実装していく計画だという。

Mozillaは2015年10月、Flashプラグインを除き、FirefoxにおけるNPAPIのサポートを2016年末までに終了すると発表している(その後、期限は2017年3月に変更されたようだ)。Project MortarでPPAPIの利用が成功し、一般的なプラグインでのNPAPIサポートを無効化すれば、Firefoxから完全にNPAPIを削除できるようになるとのことだ。 スラドのコメントを読む | デベロッパーセクション | Firefox | Mozilla | デベロッパー

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