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国立がんセンターと小野薬品、免疫療法で包括的研究提携
国立がん研究センターと小野薬品は16日、抗がん剤の創出やがん免疫療法などにおけるバイオマーカーの開発のため包括的研究提携契約を締結したと発表した。
提携の目的は、同センターのがん研究技術や臨床経験と、小野薬品の研究能力と創薬技術を融合することで、がんの革新的な医薬品と適切な治療方法の開発をすることとしている。
両者は「創薬標的探索研究」「初期創薬研究」「トランスレーショナル研究」を共同で進める。また、がん患者における免疫状態の解析に加え、がん種横断的に腫瘍の遺伝子変異・発現や、腫瘍および免疫細胞の代謝状態などについても網羅的に解析する大規模な共同研究を行う。
共同研究では、がん免疫療法の治療効果または副作用の予測などに関連するバイオマーカーを発見することで治療成績の向上や適性使用の推進につながる情報の取得を目指す。また、同時にがんの免疫応答や免疫療法の耐性に関わる因子を同定することで革新的な新規がん免疫療法の開発も目指す。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)
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