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ヤングとシニアでの老後感の違い・共通点が明らかに
総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングが、実施した「老後」をテーマにしたインターネットリサーチにより、ヤングとシニアでの老後感の違い及び共通点が明らかになった[写真拡大]
総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングが、実施した「老後」をテーマにしたインターネットリサーチにより、ヤングとシニアでの老後感の違い及び共通点が明らかになった。同リサーチでは全国の20代と50代の男女1000人を対象に老後のイメージに関する項目に対してそれぞれ複数回答での評価を得た。
老後感の違いが顕著だったのは、「自分自身の老後について不安を感じているか」で20代では「非常に不安を感じる」と「やや不安を感じる」を合わせた割合は64.2%だったのに対して、50代では同割合が79.6%となり15ポイント以上の差が出たとのこと。また、老後についての考え方についての共感度を5段階で評価したところ、2位以下で違いがみられた。20代では2位が「親の介護が不安だ」(47.8%)、3位が「老後は孤独になりそう」(46.6%)だったのに対して50代では、2位が「自分の介護が不安だ」(55.4%)、3位が「親の介護が不安だ」(46.2%)となり、20代では親の介護、50代では自身の介護が不安の上位にくる結果となった。
ヤングとシニアの共通点としては、20代50代共に「老後は健康でいられるか不安だ」が老後についての記述での共感率トップにきたこと。老後のイメージについて最も近いものを選択してもらう項目では、20代・50代ともに、1位「経済的には余裕はないが、健康で働きながら自宅で暮らしている」(20代33.6%、50代44.4%)、2位「経済的に余裕があり、自宅に住んで、旅行や趣味を楽しんでいる」(20代23.0%、50代19.6%)、3位「経済的な余裕もなく、年金だけで1人で自宅で暮らしている」(20代21.8%、50代19.2%)という結果となった。
ヤング・シニアの老後のイメージに関して想定内の結果も多いなか、老後の健康についてはともに不安を感じていることは特筆すべき点だ。日常生活に制限のない期間を示す「健康寿命」を伸ばす取り組みが、国を挙げて行われており、厚生労働省や地方自治体による啓蒙や、身内など周りの状況から要介護状態での生活に対する不安が、若い世代にも浸透していると考えられる。こうした取り組みが功をなし、2010年~13年の間に健康寿命は男女ともに延長している(男性70.42才-71.19才、女性73.62才-74.21才 厚生労働省:平均寿命と健康寿命の推移)。老後の健康を保つには若いころからの良質な食生活や運動習慣が必須で、意識的に取り組むことが何よりも大切である。「健康への不安」も老後に備えた健康づくりを促進するきっかけとなると考えられ、早期の取り組みにより健康寿命のさらなる延長が期待できる。(編集担当:久保田雄城)
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