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ヤマト、タイで宅急便サービスの合弁設立
ヤマトホールディングスは25日、流通・物流事業などを手掛けるタイの複合企業グループ、サイアム・セメントとタイで宅急便サービスを提供するための合弁会社を設立することで基本合意したと発表した。サイアム傘下企業のタイ国内でのB2B全国配送ネットワークに、ヤマトグループの宅急便のノウハウを融合させ、タイ国内での事業展開を進めていくという。
ヤマトホールディングスによると、合弁会社にはサイアム傘下のSCGセメント-ビルディングマテリアルズ(SCG Cement-Building Materials Co., Ltd.)が65%、ヤマトホールディングス傘下の東南アジア地域統括会社ヤマトアジア(YAMATO ASIA PTE. LTD.)が35%出資する。会社名はSCG Yamato Express Co., Ltd.で、設立は10月、事業開始は2017年1月の予定。資本金は6億3,300万バーツ(約18億9,300万円)。合弁会社での事業の詳細は、今後両社で協議を重ね、10月以降に実施予定の共同会見で明らかにするとしている。
ヤマトホールディングスによると、ヤマトグループは2010年にシンガポール、2011年にはマレーシアで宅急便事業を開始するなど、アセアン各国で小口配送ネットワークの拡充を進めてきた。また、昨年末にアセアン経済共同体が発足したことで今後さらに増加が見込まれる国境を跨いだ物流に対しても、クロスボーダー事業を積極的に展開している。タイではタイヤマト運輸を1990年に設立し、主にロジスティクス事業やフォワーディング事業、海外引越事業を展開している。
タイは現在、世界各国から自動車メーカーや電化製品のメーカーが工場を建設するなど、東南アジアの中でも製造拠点として重要な位置づけとなっている。また、スマートフォンの普及に伴って、Eコマース市場が著しい成長を見せており、特にマーケットプレイス出店者に代表される個人間でのもののやり取りによって小口配送の個数が伸長している。
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