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クラウドファンディング市場は前年の1.7倍――矢野経済研究所
国内クラウドファンディングの新規プロジェクト支援額(市場規模)推移を示すグラフ。(矢野経済研究所の発表資料より)[写真拡大]
矢野経済研究所は19日、国内クラウドファンディング市場の調査結果を発表、市場規模は前年度比68%増と拡大基調にあることが分かった。
調査は2016年5~6月にクラウドファンディング運営企業、利用企業などに面談や電話、メールなどで行った。クラウドファンディングとは、事業資金を必要とする人や事業体がインターネットを介して不特定多数の人々から資金を調達する手段で、「購入型」「寄付型」「投資型(ファンド型)」「貸付型(ソーシャルレンディング)」「株式(投資)型」などがある。
同研究所によると、15年度の国内クラウドファンディング市場規模(新規プロジェクト支援額ベース)は、前年度比68.1%増の363億3,400万円だった。社会貢献性や共感性の高いプロジェクトが注目を集め、大型プロジェクトも成立した。
市場規模を類型別にみると、購入型が約32億円、寄付型が約1億円、投資型が約6億円、貸付型が約322億円だった。最も規模が大きい貸付型は全体の88.7%を占め、市場拡大に大きく貢献している。マイナス金利時代を反映して好利回りの貸付型が拡大したことも大きいとみられる。
16年度の国内クラウドファンディング市場規模について同研究所では、前年度比31.5%増の477億8,700万円と予想している。活用効果の浸透、事業拡大のための継続利用等を背景に拡大基調が続くという。
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