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“リコピン”を効率的に吸収するのは朝にトマトジュースを飲むのが最適
朝・昼・夜のうち、朝に“トマトジュース”を飲んだ場合に機能性成分“リコピン”が最も効率的に吸収されることがわかった。[写真拡大]
朝・昼・夜のうち、朝に“トマトジュース”を飲んだ場合に機能性成分“リコピン”が最も効率的に吸収されることがわかった。体内での栄養成分の消化吸収や代謝には 1 日のリズム(サーカディアンリズム)が存在することが明らかになっており、そのため、栄養成分を摂る時間帯によってその吸収効率が異なる可能性がある。しかし、トマトに含まれる抗酸化作用を持つ”リコピン”は、摂取した時間帯により吸収効率に変化があるのか、いつ摂取すると最も効率がよいのか、という情報は明らかになっていなかった。
そこで、カゴメ<2811>では、摂取した時間帯毎のリコピンの吸収性を明らかにするための研究を開始し、2015年に、朝にトマト含有飼料(トマトの凍結乾燥粉末を 10%含む飼料/トマト)を摂取すると他の時間よりも効率的にリコピンを吸収できることを動物試験にて明らかにした。
このことをヒトで確認するため、今回は、トマト加工品(トマトジュース)の摂取時間帯がヒト体内へのリコピン吸収に与える影響を明らかにすることを目的として研究を実施した。
方法は、健康な成人男女23名に朝(8時)・昼(12時)・夜(18時)の各時間帯でトマトジュース160g(リコピン16mg)を飲んでもらい、摂取後2、4、6、12時間後の血中リコピン濃度を測定した。なお、試験は夜、昼、朝の順番で調査を行い、夜と昼の間、昼と朝の間にそれぞれ1週間の間を設けた。
解析は男女 20 名で実施した。トマトジュース飲用後の血中リコピン濃度の変化量は、摂取後のいずれの時間帯でも朝に飲んだ時の値が最も高く、特に 4 時間後、6 時間後では、昼に飲んだ時と比較して統計学的に有意な差があったという。また、リコピン吸収量の指標となる応答血中濃度曲線下面積(IAUC)の変化量を算出したところ、トマトジュースを朝に飲んだ時の値が最も大きく、特に、トマトジュースを昼に飲んだ時と比較すると統計学的有意差が認められた。
以上の結果より、トマトジュースを朝に飲むと体内に吸収されるリコピンの量が多いと考えられたとしている。またこの要因として、食事を摂取するまでの絶食時間の長さが関連していると考えているという。今回のヒトでの研究結果を、これまでに実施してきた動物試験の結果と合わせて考察すると、トマトジュースからリコピンを効率よく吸収するには朝飲むのが適していると結論している。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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