JR東海、次期新幹線車両「N700S」の確認試験車製作を発表

2016年6月25日 08:35

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新開発の「デュアル スプリーム ウィング形」の「N700S」のイメージ(JR東海発表資料より)

新開発の「デュアル スプリーム ウィング形」の「N700S」のイメージ(JR東海発表資料より)[写真拡大]

 JR東海は24日、現在のN700系以来のフルモデルチェンジとなる次期新幹線車両に向けた確認試験車の製作を決定したと発表した。2018年3月に完成し、営業車両としては2020年度に投入される予定。次期新幹線車両の名称は「N700S」で、N700系シリーズ中、最高の新幹線車両を意味する「Supreme(最高の)」の「S」が付け加えられた。

 試験車は次期営業車両N700Sに反映する新技術の最終確認を行うためのもので、次期「N700S」は、環境性能の向上をさらに実現するために双対の翼を広げたような先頭形状をしている。

 N700Sは、さらなる安全・安定輸送の実現のために機器の状態監視機能の強化と車内防犯カメラなどセキュリティが向上している。快適性・利便性の向上としてモバイル機器用の電源コンセントがグリーン車に加え普通車の全座席に設置。また、「フルアクティブ制振制御装置」をグリーン車に導入した。

 そのほか、列車自動制御装置(ATC)とブレーキシステムが改良され地震時のブレーキ距離が短縮された。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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