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情報・通信業界で15年に最も特許を引用された企業はNTT
パテント・リザルトは、独自に分類した情報・通信業界の企業を対象に、2015年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「情報・通信業界 他社牽制力ランキング2015」をまとめた。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになるという。
集計の結果、2015年に最も引用された企業は、NTTの2,547件、次いでNTTドコモの1,099件、Ericssonの355件となった。
1位NTTの最も引用された特許は、「デマンドサイドマネジメントシステム」に関する特許(特許第4864809号)および「電力量デマンドコントロールシステム」(特願2001-142673)で、それぞれ後発の特許8件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別にみると、前者は東芝の4件をはじめ日立製作所、東芝、SONY UK、ATB Automatisierungstechnikの各1件、後者は東芝の3件、大阪ガス、三菱電機、日立製作所、清水建設、Tyco Electronicsの各1件となっている。2015年に、NTTの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は富士通の142件となっており、NECの116件、Qualcommの81件と続いている。
2位NTTドコモの最も引用された特許は、「タッチパネルを持つ携帯端末などでユーザーが行ったタッチ操作が有効であることを振動で伝える方法」に関する特許(特許第3949912号)で、後発の特許15件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には京セラ、富士通の各3件をはじめ、Immersion、LENOVO、ロームなどとなっている。このほかには「画面よりも大きな画像をユーザーの視線に合わせて移動表示する方法」(特願2006-312900)や「ユーザーのジェスチャーを解析して入力操作を認識する技術」(特許第5205187号)などが引用件数の多い特許として挙げられる。
2015年に、NTTコモの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はQualcommの133件となっており、NECの65件、富士通の63件と続いている。
3位Ericssonの最も引用された特許は、「通信システムのパケット再送信におけるオーバヘッドを最小化する方法」(特願2000-561790)で、後発の特許7件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別にはIntelの4件をはじめ、京セラ、Qualcomm Technologies、InterDigital Technologyの各1件の審査に影響を与えている。このほかには、「通信端末のネットワーク選択」に関する特許(特許第5379300号)や、「2nQAM光変調器」に関する特許(特許第5298194号)などが引用件数の多い特許として挙げられる。
2015年に、Ericssonの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はQualcommの79件、次いでAlcatel-Lucentの31件、Intelの19件となっている。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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