アイリスオーヤマ、ロームのLED照明事業を買収

　アイリスオーヤマ は31日、LED照明器具の製造・販売を手掛けるロームのライティング部門と、卸・販売を手掛けるローム子会社のアグレッド（兵庫県伊丹市）を買収することで合意したと発表した。買収価格は非公開。アイリスオーヤマは、ロームの製品群を自社の製品ラインアップに加えるほか、ロームの電子部品や半導体の技術で新商品開発を強化し、LED事業の拡大につなげていくという。

　同社によると、ロームのライティング部門は、2015年3月期の売上高が33億5,000万円、3月31日時点の従業員数は45名。アグレッドは15年3月期の売上高が23億5,000万円、3月31日時点の従業員数は43名。

　LED照明市場は、大型施設の建設需要や商業施設の再開発に伴って市場拡大が見込まれる一方、大手既存メーカーと新規参入企業との競争が激化している。アイリスオーヤマは、新商品開発とメーカーベンダー（製造業と卸業の融合形態）の独自の営業をさらに強化し、LED照明の普及を促進させ、法人事業の基盤拡大を図っていくとしている。