日産自動車が「GT-R」2017年モデルをニューヨーク国際自動車ショーで初公開

2016年3月27日 21:45

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記事提供元:エコノミックニュース

2017年型「NISSAN GT-R」は、発売以来最大規模のデザイン変更と新技術の採用で運動性能向上を図っている。エクステリアデザインにも大幅に手が入れられ、空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能という3つの性能を高次元でバランスさせた

2017年型「NISSAN GT-R」は、発売以来最大規模のデザイン変更と新技術の採用で運動性能向上を図っている。エクステリアデザインにも大幅に手が入れられ、空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能という3つの性能を高次元でバランスさせた[写真拡大]

 日産自動車は3月23日、ニューヨーク国際自動車ショー(一般公開日は3月25~4月2日)の同社ブースで、「NISSAN GT-R」の2017年モデルを初公開した。モデルイヤーごとに進化し続けるGT-Rは今回、2007年の発売以来最大規模のエクステリア&インテリア・デザイン変更と、新技術の採用で運動性能向上を図っている。

 エクステリアは、大幅なデザイン変更を実施。フロントに日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーションを採用。マットクローム仕上げを施したメッシュパターンの新造形グリルは、開口部の拡大により冷却性能を向上させ、同時に空気抵抗を低減した。また、ボンネットは剛性を上げ超高速域での変形を抑制している。さらに、レースカーを思わせる新形状のフロントスポイラーは、高レベルのダウンフォースを維持している。また、空気流改善のためにサイドシル前部を張り出した形状に変わった。リヤセクションは、新形状サイドアウトレットなどリヤ廻りにも空気流改善のためのデザインを採用した。これらエクステリアの変更で「GT-R」は、空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能という3つの性能を高次元でバランスさせたという。

 インテリアも大幅な改良された。インパネルには精巧なステッチを施した高品質レザーを使用し、メーターからセンターコンソールまでドライバーを包み込むようなレイアウトした。ナビ画面は7インチから8インチに拡大し、操作性に優れた大型アイコンを採用した。センターコンソール上にITコマンダーを配置し、ドライバーは前方へ身を乗り出すことなくモニター操作を行なうことが可能になった。

 パドルシフトはステアリングコラムからステアリングホイール固定タイプに変更され、ハンドルから手を離さずにシフトチェンジできる操舵角領域を拡げている。

 1基1基手組みする「GT-R」専用の3.8リッター24バルブV6ツインターボエンジンもパワーアップを図った。最大出力は565hp/6800rpm、最大トルクは467lb-ft/3300-5800rpmというアウトプットは歴代最高である。組み合わせる改良型6速デュアルクラッチトランスミッションは、中~高回転域(3200rpm以上)でスムーズな加速を実現する。

 2017年型「GT-R」は、コーナリング性能をさらに進化させた。ボディ剛性の向上により実現した「しなやかで正確に動くサスペンション」が、新デザインの20インチアルミ鍛造ホイールを装着したタイヤの接地性を上げ、高速走行時の安定性を向上させている。

 さらに、高い性能向上を実現しつつ、これまでのGT-Rのなかで最も快適な乗り心地を提供し、優雅な快適性と洗練性を備える。吸音材・遮音構造の徹底的な見直しにより室内でのロードノイズや風切音を大幅に低減し、すべての速度域で非常に高い静粛性を実現したという。(編集担当:吉田恒)

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