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拡大する空気清浄機市場。各メーカー独自の製品も続々登場
花粉症は今や日本人の国民病ともいわれ、実に人口の約25%、4人に1人が罹患しているといわれている[写真拡大]
気象庁の予測によると、今年のスギ花粉のピークは、福岡では2月下旬から3月上旬、その後北上し、高松、広島、大阪、名古屋、東京では3月上旬から中旬になる見込みだ。
花粉症は今や日本人の国民病ともいわれ、実に人口の約25%、4人に1人が罹患しているといわれている。花粉症の中でも、もっとも多いとされるのがスギ花粉によるもので、患者の約70%を占めるという。また、近年は健康意識の高まりと、微小粒子物質「PM2.5」などによる大気汚染などへの懸念などもあり、空気環境に対する関心が高まっている。
2014年に調査会社の富士経済がエアコン等家電製品32品目、いわゆる「白物家電」の販売動向を調査しているが、その結果報告の中でも、今後の注目市場として空気清浄機を挙げており、2014年には空気清浄機の販売台数が2000万台を突破、2018年には2409万台になると予測している。
2014年度の内閣府消費動向調査でも同様に、空気清浄機の世帯普及率は約44%と高い数字を示している。また、それら空気清浄機を所有する家庭の4割が2台以上保有しているという。空気清浄機は今や、一部屋に一台の時代なのだ。
空気清浄機といえば、人気が高いのがダイキン<6367>の空気清浄機だ。ダイキンは電気集塵という独自方式を採用しており、フィルターが長寿命でコスト面での魅力も大きいようだ。さらに一部製品では、除湿・加湿の機能が備わっており、一年中活躍するというメリットが大きい。
空気清浄機を床に置こうとすると、置き場所に困ったり、電源コードが邪魔になる等、スペース的な課題は避けられない。しかし、天井に取り付けるビルトインなら、その問題は一気に解決する。そこで、注目されているのが、パナソニック株式会社<6752>と積水ハウス<1928>が共同開発した天井ビルトイン空気清浄機「AirMe」だ。同製品は、花粉、PM2.5、ホコリなどの除去だけでなく、建材や家具等に含まれシックハウスの一因とされるホルムアルデヒドや臭いも除去できる独自フィルターを搭載する優れものだが、特筆すべきは、話題のHEMS(Home Energy Management System)との連携が可能なことだ。HEMSと連携することで、室内の空気情報を見える化し、PM2.5などの室内濃度も一目瞭然だ。ちなみに「AirMe」は「2015年度グッドデザイン賞」を住宅設備部門で受賞している。
空気清浄機市場は日本だけでなく、世界的にも注目されている市場だ。市場規模で世界トップの北米をはじめ、欧州、中国、さらにはインドや東南アジアでも空気清浄機への関心が高まっており、今後、世界規模での市場拡大が期待されている。とくに日本の高度な技術で製造された信頼性の高い空気清浄機への需要は、国内外を問わず、益々高まりそうだ。(編集担当:藤原伊織)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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