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iPhone 6/6 Plus の「エラー53」問題、集団訴訟の可能性も
headless 曰く、 iPhone 6/6 Plus が文鎮化する「エラー53」について、Appleの説明にユーザーの反発が強まっており、米国ではクラスアクション訴訟を検討する法律事務所も出てきている。英国では器物損壊罪になる可能性もあるという(Guardian、MacRumors、9to5Mac、Softpedia)。
エラー53はiOSアップデート時に発生するハードウェア関連のエラーで、Touch IDボタンをサードパーティーの修理業者で交換した端末や、タッチスクリーンやTouch IDボタンの調子が悪い端末での発生が報告されていた。しかし、iOSアップデートやバックアップからの復元を実行する際、サードパーティーの修理業者により交換されたTouch IDセンサーを検出した場合などに端末を無効化するとAppleが説明したため、ユーザーからの強い反発を買うことになる。
米国では、シアトルの法律事務所 PCVAがクラスアクション訴訟の可能性を検討している。PCVAでは、画面を交換する際に近所の修理業者に頼めば50~80ドルで済むのに対し、Appleは129ドル以上を請求するとし、Appleにはユーザーをサードパーティーの修理業者から遠ざけ、自社の修理サービスを使わせる動機があると主張。エラー53を利用して自社の修理サービスだけを使わせようとすることは、消費者保護関連のさまざまな法令に違反すると述べている。
一方、英国の法廷弁護士によると、Appleの方針はCriminal Damage Act 1971に抵触する可能性があるという。同法では他人の所有物を故意に損壊することを禁じている。
なお、Appleではこのような流れを見越してか、エラー53の原因となるサードパーティーのコンポーネントを正規品と保証対象外の修理として交換するよう、特定のApple Storeに指示を出しているという話も出ているようだ。
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