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バーバリー終了響き営業利益35.6%減 三陽商会2015年12月期
三陽商会の2015年12月期の連結売上高は、前年同期比12.2%減の974億1,500万円、営業利益が35.6%減の65億7,700万円、経常利益が32.0%減の70億3,600万円、純利益が58.9%減の25億9,500万円の減収減益となった。
上期はアジアを中心とした外国人観光客の増加や、6月に販売を終了した「バーバリー ロンドン」への駆け込み需要などで増収(4%増)を見せたが、下期は30%減。暖冬の影響などでコートを中心とした重衣料の動きが鈍ったことや、秋冬に投入した新規ブランドが「バーバリー」終了後の売り上げ落ち込みをカバーできなかった。上期の業績好調を受けて2015年7月に修正した通期売上高予想(1,000億円)を2.6%下回った。
同社は7月から9月にかけ、バーバリーブランドの後継と位置付ける「マッキントッシュ ロンドン」263店舗、「ブルーレーベル・クレストブリッジ/ブラックレーベル・クレストブリッジ(以下クレストブリッジ)」151店舗を全国百貨店を中心に一斉オープン。テレビCMをはじめとする大型投資も行ったが、ブランドの認知拡大と新規顧客の取り込みに課題を残した。「クレストブリッジ」は、秋冬カタログの配送やテレビCMの配信が9月中旬以降へとずれ込んだ。「マッキントッシュ・ロンドン」はブランドの強みであるコートの苦戦も見られた。
2016年度は、新規ブランドの強化に加え、Eコマースのオムニチャネル化推進、「100年コート」をはじめとする“ものづくり力”の規模拡大、天候に左右されにくい雑貨アイテムの販売強化に注力する。百貨店販路においては、新ブランド導入が一巡する2016年下期以降に事業拡大のスピードを加速させる。
2016年12月期は、新規ブランドへの切り替えや市場全体の厳しさなどを加味し、売上高は21.0%減の770億円、営業損失20億円、経常損失17億円、純利益3億円を計画している。
■Eコマースは4%増の32億8,000万円
2015年度のEC・通販売り上げは、自社ECサイトと店頭・倉庫の在庫連携を拡大したことによる販売機会ロスの削減、実店舗からの商品移動などの施策が奏功し、昨対比4%増の32億8,000万円となった。2016年度売上高は同24%増の40億6,000万円を計画。2015年下期から開始した「マッキントッシュ ロンドン」、「クレストブリッジ」のEC販売や越境ECの販売拡大を進めるとともに、店頭取り置きサービスや、スマホアプリの導入、店頭&EC共通ポイントの導入などで顧客の囲い込みを図る。
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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