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「すごい下着発明部 農学科」とは?
仕事の基礎は下着から、とワコールは18日、農業で働く女性の視点を取り入れて農作業する時の負担を軽くする下着を開発すると発表した。
商品開発にあたっては、ワコールの社員やワコール人間科学研究所とともに農林水産省の「農業女子プロジェクト」のメンバー15人が中心となり、「すごい下着発明部 農学科」を発足させた。農作業現場でのモニタリングを重ねたのち、2017年の商品化を予定している。
ワコールでは、これまでスポーツ用はあったものの労働用の下着を開発したことはなかった。今回は女性が農業でどのような動きをするか、作業によりどのように動き方が違うのか、汗のかき方は日常生活とどう違うか……といったことをリサーチし、農作業をサポートできる下着づくりにつなげたいとしている。
農水省の資料によると、2014年における基幹的農業従事者167万9000人のうち女性は42%(70万1000人)。また、女性が経営に参画している割合は、農産物の販売金額が300万円未満の農家では41%であるのに対し、1000万円以上の農家では約90%となっている。女性独自の能力を発揮し、農産物の生産だけでなく加工、サービス(販売、農業体験の提供等)を含めた付加価値づくりに貢献している表れだという。
今回ワコールが加わった「農業女子プロジェクト」は、農水省が企業と連携して農業に携わる女性を応援しようというもので、2013年に始まった。これまで20社以上が参画し、カラフルな軽トラックやトラクターなどが現場に出ている。
ワコールでは「今後も農業だけでなく介護など多くの分野に就業している女性のニーズを掘り起こした商品開発に取り組みたい」としている。(編集担当:城西泰)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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