トヨタ、フォード子会社とスマホとの連携基盤「SDL」を共同開発

2016年1月5日 11:50

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 トヨタ自動車は4日、米自動車大手フォード・モーター、フォードの子会社リビオと、スマートデバイスリンク(SDL)を共同で仕様開発・運営を行う枠組みを構築することで合意したと発表した。SDLは、スマートフォンアプリとクルマを連携させるプラットフォーム。今後、他の自動車会社やアプリ開発会社にも参画を呼び掛けていく方針で、トヨタもSDLを用いた車載システムを商品化する予定という。

 同社によると、トヨタとフォードは2011年8月に次世代車載テレマティクスの標準化に関する協業で合意した。その後、2015年6月に両社とリビオ社で、SDL導入に向けた検討に入ることで合意し、トヨタはSDLがクルマとスマートフォンアプリの連携に適したプラットフォームであると判断したという。

 自動車会社はSDLを利用することでスマートフォンのアプリケーションを自社の車載システムの特性やインターフェースに合わせて開発しやすくなる。SDLを採用する自動車会社が増えれば、アプリ開発者はSDLを利用して、複数社の車載システムと互換性のあるアプリを一度に開発できるようになる。

 トヨタの寺師茂樹副社長は「クルマの特性に合ったスマートフォンとの『つながる』サービスを開発することが自動車会社だからこそお届けできる価値だと考えている」「多くの会社がSDL展開に向けた今回の取り組みに参画いただけることを期待している」とコメントしている。

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