J:COM、テレビ通販のジュピターショップチャンネルに50%出資

2015年12月24日 17:55

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ジュピターテレコム(J:COM)は、テレビ通販大手ジュピターショップチャンネルの株式50%を取得すると発表した。写真は、J:COM、住友商事、KDDIの連携のイメージを示す図(3社の発表資料より)

ジュピターテレコム(J:COM)は、テレビ通販大手ジュピターショップチャンネルの株式50%を取得すると発表した。写真は、J:COM、住友商事、KDDIの連携のイメージを示す図(3社の発表資料より)[写真拡大]

 ジュピターテレコム(J:COM)は24日、テレビ通販大手ジュピターショップチャンネルの株式50%を米投資ファンドから取得すると発表した。また、KDDIはショップチャンネルの株式50%を保有する住友商事から5%分を取得する。J:COM、住友商事、KDDIの3社は今後、ショップチャンネルの企業価値向上と顧客満足度の向上のため協力していくという。

 3社によると、J:COMとショップチャンネルの顧客層は重なっているため、今回の出資で相互の顧客に対する営業活動やプロモーション施策が可能となり、両社の顧客基盤や売上の拡大が期待できるという。

 住友商事は、1996年の設立当初からショップチャンネルの運営に携わり、経営・オペレーションノウハウを同社に提供していた。今回、J:COMとKDDIを新たなパートナーとして迎えることで、顧客基盤やインターネット販売の拡大などの重点施策を強化できると期待しているという。

 KDDIは、スマートフォンとテレビ通販を組み合わせた新たなサービスに挑戦するなど、ショップチャンネルの持続的な企業価値向上を実現していくとしている。

 ショップチャンネルは、1996年11月に日本で初めて生放送を取り入れたショッピング専門チャンネルを開局し、現在は24時間365日生放送を実施している。同社の番組はケーブルテレビや衛星放送等を通じて、全国2,871万世帯で視聴可能。資本金は44億円で、2015年3月期の売上高は1,365億円、純利益は145億円。

 株式の取得は2016年3月末までに完了する予定。

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