Microsoft、メディア作成ツールによるWindows 10 バージョン1511の提供を中止

2015年11月23日 10:46

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記事提供元:スラド

Microsoftがメディア作成ツールによるWindows 10 バージョン1511(ビルド10586: 11月のアップデート)のダウンロード/アップグレードを中止した。ダウンロード可能なのは7月版(ビルド10240)となっている(WinBetaの記事ZDNetの記事Neowinの記事BetaNewsの記事)。

現在「Windows 10のダウンロード」ページで提供されているメディア作成ツールのバージョンは「10.0.10240.16480」。バージョン1511のリリース直後にダウンロードしたメディア作成ツールのバージョンは「10.0.10586.0」、7月末にダウンロードしたバージョンは「10.0.10240.16399」だった。日本語版「Windows 10のダウンロード」ページには記載されていないが、英語版のページにはWindows 10 PCをバージョン1511へアップグレードするのには使用できないとの記述がある。

Tero Alhonen氏のツイートによれば、11月のアップデートをアンインストールするとWindows Updateから再度インストールすることはできなくなり、「Windows 10のダウンロード」ページからアップグレードする必要があるといった記述も「Windows 10 November update: FAQ」のページから削除されているとのこと。

これについてMicrosoftでは、今後は11月のアップデートをメディア作成ツール経由ではなく、Windows Update経由でインストールすることに決めたとのコメントを出した。Windows Updateからもバージョン1511が消えたとの指摘もあるが、時間をかけて順に提供していくため、しばらく待てばアップグレードできると説明している。

なお、22日夕方の時点では、バージョン10.0.10586.0のメディア作成ツールを使用することでWindows 10 バージョン1511をダウンロードすることができた。ただし、今後も引き続きダウンロードできるかどうかは不明だ。また、MSDNサブスクライバーは現在もバージョン1511のISOファイルを入手可能とのことだ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | アップグレード | OS | マイクロソフト | Windows | IT

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