タカラバイオ、iPS細胞から高品質な肝細胞を分化誘導する研究用試薬を発売

2015年11月17日 03:14

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 タカラバイオは16日、iPS細胞から安定した高品質の肝細胞を作製するための研究用試薬「Cellartis iPS Cell to Hepatocyte Differentiation System」と関連製品を発売した。

 iPS細胞から肝細胞を分化誘導する際は、iPS細胞から胚体内胚葉細胞(DE細胞)へ分化誘導し、さらにDE細胞を肝細胞へ分化誘導する方法がとられている。従来は、出発材料のiPS細胞株の違いにより、作製される肝細胞の品質にばらつきが生じることが問題だった。

 同社によると、この製品を使用することにより、iPS細胞株の性質の違いによらず、顧客自らが保有する多様なiPS細胞を肝細胞へ安定して高品質に分化誘導することができるという。

 希望小売価格(税別)はCellartis iPS Cell to Hepatocyte Differentiation Systemが13万8,000円、Cellartis Definitive Endoderm Diff Kit with DEF-CSが5万7,000円、Cellartis Hepatocyte Diff Kitが8万6,000円、Cellartis Definitive Endoderm ChiPSC18が6万7,000円、Cellartis Hepatocyte Maintenance Mediumが2万5,000円。

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