フジテレビ、HD回線1本で4K信号伝送に成功

2015年11月12日 17:35

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新システムの伝送実験系統(フジテレビの発表資料より)

新システムの伝送実験系統(フジテレビの発表資料より)[写真拡大]

 フジテレビは12日、営電、PFUと共同で、HD回線1本で4K伝送できるシステムを構築し、伝送に成功したと発表した。

 同社によると、このシステムは、送信側で4K(60P)信号を4Kリアルタイム圧縮IP伝送装置「QG7000 」(PFU開発中)で950Mbpsに圧縮し、このIP信号を「SDI-Hyper 」送信機(フジテレビと営電の共同開発)でHD-SDIに変換したという。受信側では、「SDI-Hyper」受信機でHD-SDIからIPに再変換し、「QG7000」にて4K(60P)信号に復調した。

 このシステムにより、既存の機器、回線を活用して低コストで4K伝送が可能となるという。また、QG7000では4K多重伝送も可能であり、HD回線1本で4K素材を2回線伝送することも可能となる。後、放送局が4K設備を導入していく上で有用であると考えているとしている。

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