スタートトゥデイとLINEがオムニチャネルで新事業 プッシュ型ビーコンで商品情報が入手できるサービスを来春開始

2015年11月11日 22:47

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記事提供元:アパレルウェブ


「ボタン型ビーコン」の使用イメージ。店頭で販売している商品に付与したビーコンのボタンを押すと、LINEを経由して、商品情報を得られる。

 スタートトゥデイ(千葉市、前澤友作社長)とLINE(東京、出澤剛社長)は11日、ファッション領域におけるビーコン事業の推進に向け、業務提携を行ったと発表した。スタートトゥデイが自社開発した「ボタン型ビーコン」と、LINE社が運営するLINEのアカウントを連携させることで、アパレル店舗に向けたビーコン活用サービスを来春から提供する。

 アパレル店舗に来店したユーザーが、商品に取り付けられたボタン型ビーコンを押すと、LINEアカウントを経由して、その商品や店舗の情報が直接ユーザーのスマートフォンに届く仕組み。ボタンを押した時にのみ情報を受信できるビーコン端末は、世界で初めて。ユーザーは、興味のある商品情報を手軽に受け取ることが可能となる。また、リアル店舗や顧客にとって適切なタイミングで情報提供をすることで、オムニチャネルにおける販売促進の一環として活用できるサービスを目指す。サービスプランの詳細については、現在検討中だという。

 スタートトゥデイは、「ボタン型ビーコンは軽量小型で、商品に直接取り付けていただくことができる。ユーザーは適切はタイミングで欲しい情報を取得することができ、アパレル店舗での洋服選びがより楽しく、便利になると考えている」とコメント。またLINE社は、「LINEを通じて生活をより豊かに便利にする“LIFEプラットフォーム構想”を推進しており、その一環としてLINEとビーコン端末を連動させた企画検討している。日本最大級のECサイトを運営し、アパレル事業者と広く強いつながりを持つスタートトゥデイ社と連携することで、多数のアパレル事業者・店舗でユーザーとの接点として、LINE公式アカウントやLINE@がこれまで以上に効果的に活用されることを期待している」としている。

 スタートトゥデイは、2013年10月にファッションコーディネートアプリ「WEAR」をリリース。店頭でのサービスとして当初、商品情報を取得したり、後からECサイトで購入することができる商品バーコードスキャン機能を搭載していたが、翌年4月に廃止していた。

※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。

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