本格化するYAMAHAの四輪事業進出。東京モーターショーで意欲的なスポーツカー提案

2015年11月3日 18:32

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記事提供元:エコノミックニュース

彫りの深い特徴的なフロントフェイス。写真では分かりにくいがブレーキディスクは、モーターサイクルのフロントブレーキに似たデザイン

彫りの深い特徴的なフロントフェイス。写真では分かりにくいがブレーキディスクは、モーターサイクルのフロントブレーキに似たデザイン[写真拡大]

 第44回東京モーターショーにヤマハ発動機が意欲的な四輪スポーツカーのコンセプトモデルを出展した。大人が日常的に楽しめる正統派のスポーツカー・プロポーションに、多様なモビリティを展開するヤマハらしい発想による「LIVE & RIDE感」を盛り込んだデザインコンセプトモデル「SPORTS RIDE Concept」だ。

 2013年の第43回東京モーターショーに出展した「MOTIV」同様、F1マシンのデザイン法人として有名なゴードン・マーレイ デザイン社が提唱する軽量で高い剛性を持ったiStreamコンセプトを採用。ドライバーとマシンの関係を二輪車に近い世界観で表現した。高品位なディテールにこだわり、エレメンタリズムの発想からデザインしたスポーツカーの提案だ。

 ゴードン・マーレイ氏は著名な自動車デザイナーで、数多くのF1マシンやマクラーレン製ロードカーをデザインしたことで知られる。同氏はヤマハ「MOTIV」のデザインのほか、英ロータスや英TVRのデザイン顧問としても活動している。

 シャシー構造は鋼管フレームとカーボンコンポジットを複合的に組み合わせたもので、この骨格を使うことで、今回のミッドシップレイアウトの「SPORTS RIDE Concept」や、前回のモーターショーで展示したシティカー「MOTIV」、果てはSUVにまで流用可能だという。

 「SPORTS RIDE Concept」のフォルム・大きさがロータス・エリーゼに近いため、ミッドシップレイアウトを想像したが、ヤマハのリリースには、パワートレーンや駆動方式に関する記載は一切ない。

 

 発表によるとボディサイズは全長×全幅×全高3900×1720×1170mm、車両の重量は750kgだという。2ペダルレイアウトで、室内にはシフトレバーが無かったので、ステアリングのスイッチで変速するセミオートマティックを採用しているようだ。タイヤはBS製の17インチを装着していた。(編集担当:吉田恒)

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