ボルボ、高性能エンジン搭載の『ポールスター・パフォーマンス・パッケージ』を発売

2015年9月27日 14:44

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記事提供元:エコノミックニュース

ボルボは出力やトルク特性、シフトプログラムを総合的に調整して、ドライビングパフォーマンスを向上させた専用エンジン・マネジメント・プログラム「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」を発売した。

ボルボは出力やトルク特性、シフトプログラムを総合的に調整して、ドライビングパフォーマンスを向上させた専用エンジン・マネジメント・プログラム「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」を発売した。[写真拡大]

 ボルボは出力やトルク特性、シフトプログラムを総合的に調整して、ドライビングパフォーマンスを向上させた専用エンジン・マネジメント・プログラム「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」を発売した。

 これは、新世代パワートレインであるDrive-Eのディーゼル仕様D4及びガソリン仕様の「T5」に追加することができるロムチューンで、「D4」の場合、出力10ps、トルク40Nmを増やすことができる。「ポールスター・パフォーマンス・パッケージ」はエンジン・マネジメント・ソフトウェアで、要するに後付けのチューンアップ製品である。

 D4エンジン搭載車種は「V40」「V40 Cross Country」「S60」「V60」「XC60」の2014年モデル以降、T5エンジン搭載車種は「V40」「V40 Cross Country」「S60」「V60」「V70」「XC70」の2014年モデル以降である。

 ところで、この「ポールスター」とは何だろうか。これは、いうなればメルセデスとAMG、BMWと「M」、フィアットとアバルト、トヨタとTRD、ルノーとルノースポールとの関係のような、ボルボのチューンアップメーカーである。

 ポールスター社はボルボのモータースポーツ&カスタマイズのオフィシャルパートナーとして1996年に設立されている。当時人気を博していたBTCC(イギリス・ツーリング・カー・チャンピオンシップ)に大きく影響を受けて立ち上がったSTCC(スウェーデン・ツーリング・カー・チャンピオンシップ)へボルボのコンストラクターとして参戦したのが始まりである。

 以来、ボルボ850、S40、S60、C30などのモデルをベースに開発したレーシングカーで、BTCC、STCC、WTCC(ワールド・ツーリング・カー・チャンピオンシップ)などのレースに参戦し、数多くの実績を残してきた名門チームであると同時に、ボルボ車のエキスパートでもある。2014年からは、オーストラリアを中心に開催されるV8スーパーカー選手権にも参戦している。

 09年にポールスター社は、ボルボのオフィシャル・パフォーマンス・パートナーとなり、レーシングカーのみならず、市販モデル向けエンジンチューニングプログラムの開発も手掛けて、ターボエンジンのパワー向上をサポートしている。

 もともとポールスターは、レーシング部門と、ソフトウエアや製品開発を行うビジネス部門の大きく2つに分けられ、そのうち、ビジネス部門とブランド名がボルボの傘下に入ったのである。

 かつては、「お医者さんの乗るクルマ」といわれ、質実剛健の代名詞とメルセデスと並んでいわれたボルボだが、今やメルセデスと同じように「スポーツ」の分野でも一流どころといっていいだろう。税込み価格は、作業工賃込みで188000円。(編集担当:久保田雄城)

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