ヤマハ、成田・関空でスマホ向けに多言語で案内情報を配信する実証実験

2015年8月24日 22:12

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「おもてなしガイド」アプリのイメージ(ヤマハの発表資料より)

「おもてなしガイド」アプリのイメージ(ヤマハの発表資料より)[写真拡大]

 ヤマハは24日、同社が成田国際空港と新関西国際空港と協働して開発した「おもてなしガイド」を活用した「音のユニバーサルデザイン化」に関する実証実験を「成田国際空港×ヤマハSound UD化プロジェクト」、「関西国際空港×ヤマハSound UD化プロジェクト」としてそれぞれ9月1日(火)から12月15日(火)まで実施すると発表した。

 「おもてなしガイド」は、多数の出願中特許を採用した「音のユニバーサルデザイン化」を支援するシステム。同システムを導入すると、日本語のアナウンスを流すだけで、自動的に外国語のアナウンスを付与したり、多言語化された文字情報をインターネット環境のないユーザーのスマートフォンにも提供できるようになる。また同システムは、既存のスピーカーやアナウンス設備などを活かしたままの導入も可能。自動放送はもちろん、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)との共同研究により、肉声アナウンスへの対応も強化していいる。

 ユーザーは、「おもてなしガイド」アプリをダウンロードすることで同サービスを活用できる。翻訳情報が必要のない人には、普通の音声としてしか聞こえないため、利便性も低下しない。現在同社では、様々な企業、自治体と連携をし、実証実験「Sound UD化プロジェクト」を実施しているという。

 「おもてなしガイド」アプリの概要は以下の通り。

 アプリ名称:「おもてなしガイド」
 アプリ内容:流れているアナウンスの翻訳情報・文字情報を、お手持ちのスマートフォンからリアルタイムで確認できるアプリケーション
 対応環境:iOS 7.0以降対応(App Storeから無償ダウンロード可能)。Android版は現在開発中。利用料金:無料

 「成田国際空港×ヤマハ Sound UD化プロジェクト」の概要は以下の通り。

 期間:2015年9月1日(火)~2015年12月15日(火)
 対象エリア:第2旅客ターミナル本館3階 保安検査場(国際線)
 対象アナウンス:検査場内のインフォメーション
 対象言語:日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・タイ語・フランス語・スペイン語・インドネシア語

 「関西国際空港×ヤマハ Sound UD化プロジェクト」の概要は以下の通り。

 期間:2015年9月1日(火)~2015年12月15日(火)
 対象エリア:第1ターミナルビル(対象アナウンスによりエリアは異なる)
 対象アナウンス:館内でのお客様への定時案内放送(置き引き注意、館内全面禁煙、等)
 対象言語:日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・タイ語・フランス語・スペイン語・インドネシア語(記事:町田光・記事一覧を見る

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