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富士通、位置情報検知による患者向けサービス提供開始
「FUJITSU ヘルスケアソリューション eMe delivery」(富士通システムズ・ウエスト発表資料より)[写真拡大]
富士通システムズ・ウエストは19日、スマートフォンを活用して病院の各種サービスを利用できる「FUJITSU ヘルスケアソリューション eMe delivery (エミデリバリ)」の提供を開始した。外来・入院患者やその家族、院内スタッフ・医療関係者などが、病院での時間を有効活用できるとしている。
近年、多くの医療機関が、「患者に選ばれる病院」を目指して「患者満足度向上」に取り組んでいる。外来受診における待ち時間の有効利用や、入院患者への快適な病院生活提供など、病院をとりまく各種サービスが必要とされている。
こうした中で同社は、スマートフォンの位置情報とプッシュ配信技術を活用し、各種院内コンテンツを必要なときに届けることで、患者、医師らの利便性を向上させるサービスを開発した。
同サービスの主な特徴は、スマートフォンのGPS機能を利用して、病院までの行き先案内(バス時刻表やルート地図、経路)を確認できること、病院Webサイトや患者への連絡事項をアプリケーション上からいつでも閲覧できることのほか、患者のスマートフォンからの診察待ち情報確認や診察時間が近づくとお知らせメールが自動配信される機能などがある。
同社ではサービス提供に先立ち、愛知厚生連安城更生病院で、3週間の実証実験を行った。その結果、同サービスの院内機能である診察順番表示やメール通知が外来患者にとって有効であり、医療関係者側にも有益であることが確認できたという。
また実証実験の評価を踏まえ、外来患者の満足度向上に向けた機能拡充だけでなく、入院患者向けに一日のスケジュール参照機能、医師や看護師など院内スタッフとのコミュニケーション機能、周辺薬局への処方箋の事前送信機能、ジェネリック医薬品への変更通知機能などを実施しサービス拡充を図っていくという。(記事:町田光・記事一覧を見る)
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