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7月の中古車販売、前年を上回るも低い水準
12日に日本自動車販売協会連合会が発表した7月の中古車販売台数(登録車)は、2ヶ月連続で前年同月を上回ったものの、7月としては過去3番目に低い水準であった。[写真拡大]
2014年4月に実施された消費税増税の影響により、国内の新車販売が落ち込みをみせるなか、それにともない中古車市場に流通する下取り車の台数も減少し、中古車市場も新車市場と同様にマイナス傾向が続いている。そうした状況を表すように、12日に日本自動車販売協会連合会が発表した7月の中古車販売台数(登録車)は、2ヶ月連続で前年同月を上回ったものの、7月としては過去3番目に低い水準であった。
12日、日本自動車販売協会連合会が7月の中古車販売台数を発表。それによれば、台数は前年同月比4.7%アップの31万9657台であり、2ヶ月連続でプラス。ただし、水準は7月としては過去3番目の水準と依然として厳しい状況が続いている。今回のこの結果にかんして日本自動車販売協会連合会は、2ヶ月連続で前年同月を上回ったこと、そして今年の4月以降新車の販売台数が前年同月を上回ることが増えており、下取り車の台数も増えていることから市場は落ち着きを取り戻しつつあるとの認識を示しつつも、依然として冷え切った状態が続いていると評価している。
車種別に見てみると、「乗用車」は前年同月比5.3%アップの27万8869台であり、前年同月を上回った。「乗用車」のうち、「普通乗用車」は前年同月比8.2%アップの14万5785台、「小型乗用車」は前年同月比2.3%アップの13万3084台だった。
「貨物車」は前年同月比2.0%アップの3万2909台であり、そのうち「普通貨物車」は前年同月比4.9%アップの1万4530台、「小型貨物車」は前年同月比0.2%ダウンの1万8379台であった。
そのほか、「バス」は前年同月比2.5%アップの1146台であり、「その他」は前年同月比5.4%ダウンの6733台という結果であった。
厳しい状況が続いているが、2ヶ月連続で前年同月を上回ったこと、そして今年の4月以降新車の販売台数が前年同月を上回ることが増え、下取り車の台数も増えていることなど、好材料がないわけではない。しかし、「消費税増税の影響」や「若者の車離れ」など、懸念材料が消えたわけでもない。今年の後半、市場がどういった動きをみせ、回復に向かうのかどうか今後の動きに注目したい。(編集担当:滝川幸平)
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