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ラオックス、「爆買い」影響で業績を上方修正
訪日外国人旅行者の増加にともない、様々な分野にその影響がおよんでいる。なかでも大きな恩恵を受けているのが、免税店ではないだろうか。13日に総合免税店のラオックス<8202>が発表した2015年6月中間連結決算によれば、最終利益は前年同期と比べて約79倍の46億円と、大幅に業績を伸ばしたことがわかった。中国人観光客を中心とする「爆買い」により、国内の店舗で売り上げが大幅に増加したことが寄与した。また今回のこの結果を受けて、同社は同日、15年12月期決算(通期)の業績予想を上方修正させるとの発表も行った。
ラオックスの発表によれば、15年6月中間連結決算のうち売上高は前年同期と比べて約2倍の451億円、経常利益は前年同期と比べて約19倍の49.7億円、最終利益は前年同期と比べて約79倍の46億円と大きく業績が伸長。訪日外国人旅行者の増加にともない、来店客数が増加したこと、また新店出店などが寄与し業績の全体をけん引した。
なお、上海株下落や基準値を人民元安方向に引き下げたことなどによる業績への影響については、今のところ影響は出ておらず、今後は注視していくものの、どういった影響が現れるかは把握できない状況であるとの見方を示している。そしてラオックスの業績を支える訪日外国人旅行者のうち中国観光客については、中産階級がメインであり、中国は輸出型経済から内需型経済に切り替えており、これからも中産階級は増加するとの見方を示した上で、多少中国経済が不安定になったとしても、中国人観光客数の増加傾向は止まらないとの認識を示している。
そして今回の15年6月中間連結決算の好調な結果を受けてラオックスは、15年12月期の業績予想を上方修正させると発表。それによれば、売上高をこれまでの予想である700億円から200億円増やして900億円に、営業利益をこれまでの予想である45億円から45億円増やして90億円に、最終利益をこれまでの予想である42億円から41億円増やして83億円に引き上げる。(編集担当:滝川幸平)
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