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ブレインパッド、中越パルプ、ネクソンなど/本日の注目個別銘柄
<8202> ラオックス 529 +34買い気配スタート。前日に発表した決算がポジティブサプライズにつながっている。上半期営業利益は49.7億円で前年同期比17倍となり、通期予想は従来の45.5億円から90億円、倍の水準にまで引き上げている。4-6月期は前四半期比で72%増の31億円、市場想定は20-25億円レンジであったと推測されていたため、想定以上の収益拡大にはインパクトが強まっている。4-6月期の実績からみると、大幅上方修正された通期予想にも上振れ余地大との見方。なお、中国人民元相場が落ち着くとみられることも買い安心感に。
<7731> ニコン 1664 +39買い優勢。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1500円から2100円に引き上げている。映像事業と高解像度液晶用露光装置による収益好転が今後6ヶ月から18ヶ月は継続すると予想、純資産近辺での株価水準には割安感が出てきたと判断しているもよう。17.3期の営業利益は従来予想の250億円から520億円にまで上方修正のようだ。
<3659> ネクソン 1950 +318上昇率トップ。前日に第2四半期の決算を発表、営業利益は335億円で前年同期比7.7%増益、従来予想の上限レンジも上回る着地に。中国事業が順調に推移のようだ。また、第3四半期予想は479-508億円のレンジとしている。野村では、パイプラインの充実が具現化し始めた力強い決算と評価して、目標株価を1750円から2200円に引き上げている。
<3655> ブレインパッド 653 -141下落率トップ。前日に前6月期の決算を発表している。営業利益は1.5億円で前期比17%減益、8月4日に修正済みであり、特にインパクトは乏しい状況。一方、今期は0.5億円で同66%の大幅減益見通しになっている。四季報予想では2.8億円の水準であったため、想定外の大幅減益とも捉えられる形に。会社側では今期をストック型ビジネスへの転換の準備時期と位置づけており、人員増などの費用負担が先行するようだ。
<3877> 中越パルプ 229 +25急伸。17年度にセルロースナノファイバーの生産能力を10倍に引き上げると報じられている。現在の生産能力は年間数十トン以下、量産による生産コストの引き下げで自動車部品向けに売り込んでいくもようだ。もともと成長期待が高く、市場の物色テーマになりやすくなっているが、各社のセルロースナノファイバーの量産化で、同市場の拡大の方向性が一段と定まる流れに。
<2427> アウトソーシング 2609 +148大幅反発で高値更新。自動車メーカーの製造現場で働く期間従業員の争奪が激しくなってきたと報じられている。金銭面の魅力を高めて人での囲い込みを急ぐ動きが広がりそうだともされている。同社は輸送機器なども含め製造業全般の業務請負サービスを提供する企業。人手不足感が強い中での自動車生産拡大に伴う、ビジネスチャンスの拡大が連想される状況にもなっているようだ。
<1721> コムシスHD 1699 -71さえない。三菱UFJでは投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も1970円から1800円に引き下げている。ドコモを中心にモバイル受注高予想を下方修正したこと、プロダクトミックス悪化により粗利益率予想を引き下げたことなどから業績予想を下方修正、16.3期営業利益は会社予想の280億円に対して250億円と、減益を予想しているようだ。
<2453> JBR 258 +8買い優勢。前日に第3四半期の決算を発表、営業利益は前年同期比90.8%増の5.45億円となった。環境メンテナンス事業の赤字幅が前年同期比で大きく縮小したほか、主力事業が揃って増益になっている。通期では5.21億円で前期比58.2%増益の見通しだが、第3四半期の段階ですでに超過しており、第2四半期業績が期初計画を大きく上回る着地となっているなか、今後の上方修正の可能性は高いといった見方に。
<4922> コーセー 12570 -60伸び悩んだが一時は390円高まで上昇。ラオックスの想定以上の好決算発表、中国人民元の落ち着きなどで、足元で株価が調整したインバウンド関連銘柄の一角にはリバウンド期待などが高まる状況にも。また、MSCIのリバランスで、標準指数に新規採用されたことも支援材料。同社のほかに、アルプス<4641>や良品計画<7453>が新規採用されている。なお、リバランス銘柄は大方事前の市場予想どおりといった見方が多いもよう。《XH》
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