Windows 10で高まるプライバシーへの懸念

2015年8月1日 22:48

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記事提供元:スラド

7月29日に一般リリースされたWindows 10では、改定されたMicrosoftの「プライバシーに関する声明」や「サービス規約」、プライバシー関連オプションのデフォルト設定などに対してプライバシーへの懸念が高まっている(TNW Newsの記事The Guardianの記事)。

Microsoftアカウントを使用してWindows 10にサインインすると、ユーザーの設定やデータがデフォルトでMicrosoftのサーバーに同期される。同期されるデータにはWeb閲覧履歴やお気に入りの項目、モバイルホットスポット、Wi-Fiネットワーク名、パスワードなども含まれる。また、デバイス上の各ユーザーに対して固有の広告IDが生成され、アプリケーション開発者や広告ネットワークによって使われる。現時点では日本語環境で使用できないが、Cortanaもさまざまな情報を収集する。詳細については、「プライバシーに関する声明」の「Windows」および「Cortana」の項を参照してほしい。

設定の多くは初回ログイン時に無効化できるが、推奨設定では有効になっている。これらの設定は「設定」アプリの「プライバシー」「アカウント」で変更できる。Cortanaの設定は「設定」アプリで「cortana」と入力して検索し、「Cortanaと検索の設定」を選べば呼び出すことが可能だ。

「プライバシーに関する声明」では、「誠実さを重点に置くなか」で必要に応じて電子メールの内容や個人的通信、個人フォルダ内のファイルなどにアクセス、開示、保存することもあるとしている。条件としては犯罪に関連する場合やユーザーを保護する場合、Microsoftのサービスを保護する場合などに限られているが、TNWの記事では企業の誠実さなど信用できないと主張している。 スラドのコメントを読む | YROセクション | マイクロソフト | YRO | Windows | プライバシ

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