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「小さく生んで大きく育てる」ホンダ、ナイジェリアでアコードの生産を開始
ホンダは、ナイジェリアで、アコードの生産を開始した同地の新工場は、アフリカにおける初の同社の四輪車生産工場である。既存の二輪車生産工場の敷地内に、四輪車を生産する設備を導入し、年間1000台の生産能力で稼働を開始した。[写真拡大]
ホンダ<7267>は、ナイジェリアで、アコードの生産を開始した。新工場はアフリカにおける初の同社の四輪車生産工場である。既存の二輪車生産工場の敷地内に、四輪車を生産する設備を導入し、年間1000台の生産能力で稼働を開始した。
同社は、ナイジェリアで1980年から二輪車の生産・販売を行っている。2013年には、ナイジェリアで四輪車事業の現地法人を設立し、輸入・販売を行ってきた。「需要のあるところで生産する」というホンダの考えに基づいて、現地生産を開始したと同社はコメントしている。余談だが、生産工場のあるナイジェリアのラゴスは、ポールマッカートニーのファンには、名作「バンド・オン・ザ・ラン」がレコーディングされた場所として知られている。
ホンダはアフリカを新成長市場と位置付けており、主な拠点として00年に南アフリカに現地法人を設立している。またケニアにも11年12月に四輪車の販売事務所を開設し、13年3月には二輪車の生産・販売機能を備えた現地法人を設立している。
「需要のあるところで生産する」とは、ホンダの経営思想の根幹であるが、それとは別に現地生産に関する考え方として「小さく生んで大きく育てる」というものがある。これは小規模な市場においても早い時期から現地に根を下ろし、そのマーケットを育てていくグローバル展開の方法である。セオリーは、こうだ。まずは部品も製造工程も少ない二輪車の生産から初めて、部品調達のシステムや販売網の整備などの経験を積む。そして満を持して、四輪車の製造に着手する。今回もこの法則に従ってのことだ。
こういったことを基に考えると、年間1000台という数字も少ないと訝る必要はないだろうし、コンパクトなホンダ車でなく世界戦略車の主力セダンの生産ということも理解できるのではないだろうか。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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