太平洋工業、スクリーン、TASAKIなど/本日の注目個別銘柄

2015年7月16日 16:38

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記事提供元:フィスコ


<6770> アルプス 3910 +240大幅反発。UBSでは投資判断「バイ」を継続で、目標株価を4000円から5300円に引き上げている。経営や事業構造の変化、カメラアクチュエーターの成長に加えて、ハプティック技術が大手スマートフォンに採用されることに伴い、応答速度や消費電力面で優れる「フォースリアクタ」にも商機が到来と、新たなドライバが出現しつつあることを評価している。なお、本日はゴールドマンでも目標株価を引き上げており、アナリストの見直しの流れも強まりつつあるようだ。

<7968> TASAKI 2300 -190下落率トップ。筆頭株主であるMBKパートナーズ保有株の売出を発表している。最大で発行済み株式数の79%に当たる1400万株、保有株全株を売り出す予定。同社では自社株買いの上限を500万株に引き上げているが、それでも当面の需給懸念は強まる状況に。優先株の普通株転換に伴い、こうした方向性は想定されていたものの、あらためて需給悪化による短期的な株価下落は避けられないといった見方が優勢に。

<2461> ファンコミ 927 +59急伸。前日に発表した6月の月次動向が買い材料視されている。売上高は前年同月比18.1%増、伸び率、全体金額ともに、今12月期では最大となっている。会社側では、業績予想に対して売上高が未達、業績予想の修正につき検討中などとしているが、すでに会社計画の下振れは織り込み済みとも捉えられているようだ。足元での回復傾向を受けて、ショートカバーの動きなども強まる方向へ。

<7250> 太平洋工業 1228 +56大幅反発。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断「買い」を継続で、目標株価を1190円から1410円に引き上げていることが評価材料となっている。第2四半期以降の成長確度は高く、今期も計画過達と予想へ。また、今期中に中国がTPMSの規制草案を発表すると見られることも期待材料視。なお、保有投資有価証券の価値に関しても言及している。

<6879> イマジカロボ 613 +56急伸。藤子・F・不二雄プロが中国でスマホ向けゲームの提供を開始すると報じられている。現地大手などと提携して、年内にも「ドラえもん」を題材にしたゲームを配信するようだ。中国におけるドラえもんの知名度の高さなどが生かせるとの期待が先行しているようだが、同社子会社がイラスト制作を監修するとされており、関心の高まりが波及している。

<2168> パソナG 1213 +97買い優勢、前日に前5月期の決算を発表、前期実績は先の小幅下方修正値水準での着地となったが、今期は47億円で前期比35%増と大幅な増益見通しになっている。市場予想もやや上回る水準であり、収益成長を評価する動きがあらためて強まる格好にも。BPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)の拡大などに注力していくようだ。

<7735> スクリーン 724 -34下げ目立つ。米インテルが前日に4-6月期の決算を発表、EPSが市場予想を上回ったことから、時間外取引では買いが優勢となっていたが、設備投資計画は下方修正しているため、同社など半導体製造装置関連にはネガティブな見方が先行のようだ。通期計画は87億ドル(中心値)から77億ドルに下方修正、1-3月期決算発表時に続く下方修正となっている。

<4666> パーク24 2132 -79さえない。ゴールドマン・サックス(GS)では、駐車場事業の収益反転本格化には時間を要すとして業績予想を引き下げ、目標株価も2300円から2100円に引き下げているようだ。前日に6月の月次動向を発表、売上高は前年同月比6.4%増となっているが、売上総利益率は同0.8ポイントの低下、4ヶ月連続での利益率低下となっている。

<6471> 日本精工 1677 -26続落。前日には業績観測報道が伝わり、市場予想を下回る観測数値がマイナス材料視された。本日は海外同業大手の株安がマイナス視されているもよう。ベアリング最大手のSKFが前日に4-6月期決算を発表、さえない決算を受けて株価は8%強の下落となっているようだ。自動車市場やアアジア市場などへの警戒感が同社にも波及する格好と見られる。

<7203> トヨタ 8432 +159しっかり。本日は自動車株の中でも強い動きが目立っている。ジェフリーズでは投資判断を「ホールド」から「買い」に格上げ、目標株価も9000円から9400円に引き上げているようだ。株主還元への過剰な期待の低下を背景に、年初来での相対パフォーマンスは悪化していたが、すでに株価には織り込まれたと判断のもよう。また、種類株AA型株式の効果は7月24日から顕在化、AA型株と株主還元の自己株買い効果で、バリュエーションの切り下がりリスクは大幅に後退とも考えているようだ。《XH》

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