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パラシュート降下や砂嵐にも耐えられる戦場向けコンテナ型データセンター
taraiok 曰く、 英国のCannon Technologiesという企業は堅牢なコンテナ型データセンターシステムを開発しており、軍などにもこのシステムが納入されているという(DatacenterDynamics、Slashdot)。
コンテナ型データセンターは設置や移動が容易であるいっぽう、たとえば空調や廃熱と言った特有の問題があるというが、同社はたとえば太陽の熱の72%を反射するという特殊コーティングを行ったり、空調機構を工夫するなど、独自のノウハウで問題に対処しているという。また、コンテナの設置は過酷な環境で行われることもあるため、迅速に設置できるよう内部はほぼセットアップ済みで出荷され、かつその際の手順も極力分かりやすくデザインされているそうだ。
たとえば、アフガニスタンにあるキャンプ・バスティオン基地への輸送では作業が砂嵐中に行われる可能性があったことから、内部での作業を行うこと無しに目的地にコンテナを運べるようにしたという。また、アフガニスタンのいくつかの山岳前哨基地では、輸送ヘリコプターがタリバンのロケットに撃ち落とされないよう、3分以内でモジュラーデータセンターの提供を行う必要があったそうだ。
なお、これら投入されたコンテナのすべてが現地から無事生還したわけではなく、たとえば前述のバスティオンからの撤退時にはタリバンに利用されないようコンテナは破壊されたそうだ。また生還したコンテナもあるが、それらには銃弾を受けて穴が空いたものもあったという。こうした軍事用コンテナの開発は、ロンドン・オリンピックのデータセンター開発にも活かされたという。
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