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ポーラ化成、損傷したDNA を回復させ肌の酵素活性を保つ素材を発見
酸化ストレス後のDNA損傷を示す写真。酸化により発生した8-OHdGは黄緑色に染色されており、ヒビス抽出エキスを添加しなかった方でより多く発生したことが分かる。(ポーラ化成工業株の発表資料より)[写真拡大]
ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業は1日、肌の中の酵素活性が美肌づくりに重要であることに着目し、「DNAが損傷を受けることにより引き起こされる酵素活性の低下」を抑制する素材、ヒビス抽出エキスを発見したと発表した。
ヒトの体は加齢をはじめとする様々な要因で活性酸素による酸化ストレスが増加していき、肌細胞内のDNAも酸化によるダメージを受けることが一般的に知られている。細胞にはダメージにより損傷したDNAを自ら修復する機能が存在するが、その機能は年齢を重ねるとともに低下する。そのためDNAの修復を促進し、肌全体の酵素活性を回復することが重要であると考えた。
このような作用を有する成分を探求した結果、ハイビスカスの萼(がく)の部分を発酵させて得られたヒビス抽出エキスにその作用を見出すことに成功した。表皮細胞に過酸化水素を添加し人為的に酸化ストレスを与える8-OHdGというDNA損傷マーカーが生成される。しかし、酸化ストレスを与えた直後にヒビス抽出エキスを添加し、その2日後に8-OHdG量を調べると、その量は減少しており、DNAが修復されていたことが判明した。
また、肌の酵素の一つ、NADHデヒドロゲナーゼの活性を測定すると、酸化ストレス直後にエキスを添加した細胞では、酵素活性が回復していることが分かったとしている。
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