オダギリジョー主演、映画『FOUJITA』小栗康平監督が贈る日本人画家・藤田嗣治の壮絶な半生

2015年6月26日 11:10

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記事提供元:ファッションプレス


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フランスを中心に活躍した日本人画家、藤田嗣治の半生を描いた映画『FOUJITA』(フジタ)の公開が決定。2015年11月14日(土)より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー。


オダギリジョー主演で登場する本作。主人公である藤田が生きたのは、第一次、第二次大戦を境にした激動の時代だ。戦時下のパリでは絵が売れず、食事にも困り、寒さのあまりに描いた絵を燃やして生活をするほど困窮したこともあったという。


そんな時勢の中、国境を越えて相対する2つの文化の中で人生を過ごした彼が持つ、“ねじれ”とも“したたかさ”ともとれる人物像、絵画に表現される画風など、様々に折り重なるテーマを深く掘り下げている。


監督を務めるのは、『死の棘』で第43回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ&国際批評家連盟賞をダブル受賞、『泥の河』『伽倻子のために』『眠る男』など海外でも評価の高い小栗康平。10年ぶりに小栗が指揮をとる本作には、オダギリジョーの他に中谷美紀や加瀬亮、岸部一徳などが出演する。


フランス側のプロデューサーは、クローディー・オサール。『アメリ』で世界的大ヒットを飛ばし、エミール・クストリッツア監督『アリゾナ・ドリーム』ヴィム・ベンダース監督『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』などアート系の作品も数多く手掛けている鬼才だ。


本映画の半分はフランス語。猛特訓の末に紡ぎ出される演技を、小栗監督オリジナルの脚本に乗せて完成した物語は圧巻だ。またストーリーだけでなく静謐な映像美にも注目。フジタの知られざる世界を、劇場で体感することができる。


■ストーリー

1920年代、「乳白色の肌」で裸婦を描き、エコール・ド・パリの寵児となっていたフジタ。戦争を機に日本に戻り、数多くの「戦争協力画」を描いて日本美術界の重鎮に上りつめていく。5番目の妻である君代と疎開先の村で敗戦を迎えることになるが……。


【概要】

映画『FOUJITA』(フジタ)

公開日:2015年11月14日(土) 全国ロードショー

場所:角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか

出演:オダギリジョー、中谷美紀、アナ・ジラルド、アンジェル・ユモー、マリー・クレメール、加瀬亮、りりィ、岸部一徳

製作:井上和子、小栗康平、クローディー・オサール

監督・脚本:小栗康平

音楽:佐藤聰明

配給:KADOKAWA

2015年/日本・フランス/日本語・フランス語/カラー/126分

© 2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイド


※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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