アコム、花王、日本カーボンなど/本日の注目個別銘柄

2015年6月16日 16:45

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記事提供元:フィスコ


<7148> FPG 996 +22大幅反発。前日に15年9月期通期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の77.8億円から94.9億円に上方修正、今期3度目の上方修正となる。オペレーティング・リース事業の組成案件が好調に推移しているほか、出資金販売についても計画を上振れ推移のもよう。足元では、税理士に対する節税策の報告義務付け検討報道などから、先行きの不透明感が強まる局面もあったが、好業績推移の確認が買い安心感にもつながる状況のようだ。

<4183> 三井化学 446 +18強い動きが目立つ。前日にスモールミーティングが開催されており、評価の高まりにつながっているようだ。20年度の営業利益目標1000億円達成に向けた自信が高まりつつあるとの見方になっている。また、コスト削減に対する意識が引き続き強いことも確認できたとみられているもよう。ちなみに、足元の業績も好調に推移と観測されている。

<9104> 商船三井 390 -12下げ目立つ。海運セクターは業種別下落率の2位になっている。メリルリンチ(ML)では、市況の回復は見込めないとして、海運大手3社の投資評価を一斉に「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げている。 市況低迷が継続する前提では、コンセンサス低下と減額修正による株価のダウンサイドリスクがあると指摘。同社に関しても、純利益予想を前回比約30%減額修正ししているほか、財務体質改善の遅れが懸念されるとして、目標株価を460円から370円に引き下げ。

<8572> アコム 458 +9続伸で高値更新。足元での事業環境の改善などを受けて見直し買いの動きになっている。5月の月次動向では、利息返還請求件数は前年同月比11.3%減の減少となっているほか、新規顧客数は同6.6%増、新規貸付率は49.5%と高い水準になっている。当面の最悪期は通過したとの見方から、ショートカバーの動きなども強まる状況か。

<4452> 花王 5940 -43小幅反落。上半期営業利益は前年同期比3%増の510億円前後になり、従来予想の500億円を上振れる見通しとの観測報道が伝わっている。紙おむつや洗剤が海外向け中心に伸び、国内でも販売が回復のもよう。ただ、市場コンセンサスは520億円強の水準でインパクトは限定的、インバウンド需要による上振れ期待もあったため、短期的な材料出尽くし感にもつながる格好のようだ。

<5302> 日本カーボン 406 +21反発。前日に「パリ国際航空ショー」が開幕、航空機関連銘柄としてあらためて注目度が高まる展開にもなっているようだ。航空機エンジンの高圧タービン部品向け炭化ケイ素繊維を手掛けていると特集記事が伝わっている。炭化ケイ素繊維をつくれるのは世界で同社と宇部興産だけのようだ。GEでも「革新的な材料」と評価していると伝わっている。

<5471> 大同特殊鋼 519 -26売り優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は580円を継続しているもよう。主力ユーザーである日産やホンダ世界自動車生産は力強さに欠ける状況であり、業績予想を若干下方修正しているもよう。さらに、株価の上昇によって、今期の好業績は市場に織り込まれたとも判断しているようだ。

<5423> 東京製鐵 913 -37さえない。7月の鋼材価格を発表している。H形鋼価格は1トン=77000円、ホットコイル価格は1トン=63000円と、前月に続いて据え置きとなっている。新日鐵住金<5401>のH形鋼値上げ実施などが伝わっていたことで、同社も製品値上げを実施する可能性などが指摘されていたため、価格据え置きにはややネガティブな反応が先行する格好に。

<3073> ダイヤモンドD 1370 +43買い先行。いちよしではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも1500円から1800円に引き上げている。インバウンド、ブライダル事業の強化などを考慮して16.2期以降の業績見通しを上方修正している。インバウンドの取り込みとしては、外国人向けの体験型プランなどを強化。16.2期に続いて来期も3割近い営業増益を予想しているようだ。

<2802> 味の素 2612.5 +76しっかり。UBSでは投資判断「バイ」を継続で、目標株価を2700円から3000円に引き上げている。短期、中長期ともに業績見通しは強いと評価、海外食品が利益を牽引するほか国内食品も緩やかな伸びを遂げ、全社利益レベルは向上していくとの見方。今後3期で営業利益は年率平均10%成長と予想している。また、継続的な自社株買いも期待としているようだ。《XH》

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