NSAスパイ事件以後、国外からの信用を失う米ハイテク企業

2015年6月13日 09:37

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 NSA(米国家安全保障局)によるネット監視活動がエドワード・スノーデン氏によってリークされた結果として、米国企業が海外での信用を失い、350億ドル以上の損失を出すというレポートがITIF(Information Technology & Innovation Foundation)によって出されたそうだ(The daily dotThe Washington PostSlashdot)。

 レポートによると「外国の顧客は米国会社を避けている」とのこと。こうした予測は2013年から出ていたが、被害金額は215億~350億ドルというものから、350億ドル以上という形に損失が上方修正されている。

 Apple、Intel、Microsoft、Cisco、Salesforce、Qualcomm、IBM、HPといった米国企業はNSAのスパイ行為が発覚した後、アジアや欧州、北米での売り上げに大きな打撃を受けているという。クラウド系サービスを提供する企業も大きな影響を受けている。こうした米国系企業は、マーケティング手段として暗号技術を強化している。一方で、ヨーロッパや中国では脱米国企業的な動きも見られているとしている。

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