MERS(中東呼吸器症候群)、韓国で感染拡大中

2015年6月3日 12:07

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 韓国を中心に、アジアでMERS(中東呼吸器症候群)の感染者が増えている模様(Huffingtonpost)。MERSは2012年の発見以来、感染者は世界で1139人、うち少なくとも431人が死亡している。5月28日、韓国で感染確認が発表され、初期封じ込めに失敗したようである。感染者数は中東以外の国で最多となった。20日にバーレーンから帰国した男性が感染しており、家族、入院した病院の医療スタッフ、同じ病室に滞在した人が次々と陽性判定を受けている。

 また、同じ病室にいて感染した患者を見舞いに来た人は、症状が表れて22日と25日に救急治療室で治療を受けたが、MERS患者との接触を申告せず、11日後に中国に出張、香港空港で発熱を指摘されているにも関わらず陸路で広東省に移動。現地で感染が確認され、隔離された(産経新聞)。

 さらに飛行機に乗り合わせた濃厚接触者について、香港政府は18人を強制隔離した(産経新聞の別記事)。6月1日現在の韓国人の感染者数は18人、感染可能性から隔離対象者となっている人は682人に達している(聯合ニュース)。また感染した疑いのある女性1名が死亡した(NHK)。

 MERSについては、厚生労働省の中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&Aを参照のこと。

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