小笠原諸島西方沖でマグニチュード8.5の深発地震

2015年5月31日 10:24

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記事提供元:スラド

5月30日20時24分ごろ、小笠原諸島西方沖深さ約590kmでマグニチュード8.5の地震が発生し、日本列島の広い範囲で揺れが観測された(気象庁の報道発表資料毎日新聞の記事YOMIURI ONLINEの記事NHKニュースの記事)。

深さ100km程度より深い場所で発生する深発地震では、震源から離れた場所で揺れが大きくなる異常震域という現象が発生することがあるという。気象庁では地震検知から3.4秒後に緊急地震速報(予報)を発表しているが、深発地震では正確な震度の予測が困難なため、緊急地震速報(警報)については発表しなかったとのこと。

気象庁の発表資料全文(PDF)によると小笠原諸島周辺では深発地震が多く発生しているが、マグニチュード8.5、深さ約590km(いずれも速報値)という今回の地震は、地震の規模・震源の深さともに過去最大のようだ。東京大学地震研究所の平田直教授によれば、「これだけ大規模の深発地震は世界的に見ても例がない」とのことだ。 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 日本 | 地球 | サイエンス | 地震

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