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お家芸「液晶TV」で復活にかけるシャープ 8K解像度の製品が遂に登場
巨額の赤字計上、リストラなど精彩を欠くシャープ<6753>だが、同社からついに8K解像度を持つ4K液晶TVが登場した。
シャープは21日、AQUOS史上最高画質という「AQUOS 4K NEXT」4K液晶テレビを発売すると発表した。“赤・緑・青・黄”色を組み合わせた独自の画素構造により8K解像度表示能力を持つ「4原色技術」を用いた4K液晶パネルと、8Kの情報量を画像処理する「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載した製品だ。
「4原色技術」を用いた液晶パネルは、新開発テレビエンジン「Xクロス8-Master Engine PRO」に搭載した「超解像・8Kアップコンバート」回路で生成する8K映像の情報を元に、細部まで美しい映像を再現。加えて新たな蛍光体を採用したLEDバックライトシステムと色復元回路による「高演色リッチカラーテクノロジー」との相乗効果で、同社従来機比約1.4倍の色再現範囲とした。
また、映像の中の光源や光源を受けて反射する“輝き”部分を検出し復元する独自アルゴリズムにより、液晶の開口とバックライトのエリア毎の輝度を同時に制御し、明暗の表現力を高める「メガコントラスト」ダイナミックレンジ拡張技術を搭載。高精細で豊かな色域、高いコントラスト性能、低反射「N-Blackパネル」など、独自の高画質技術を搭載している。ただし、8K映像(動画)の外部入力や8K放送の受信には対応していない。
映像面だけなく音質面でも、臨場感を高める3ウェイ6スピーカーを搭載し、65Wの音声実用最大出力とした。ミッドレンジに加え、高域のツィーターと低音を再現する低振動ウーハー「DuoBass」の組み合わせで、3重奏のように幅広い音域を再現する。低音用ウーハーには、スピーカー性能(振幅限界や耐熱限界など)をあらかじめ解析し、最大入力レベルでの駆動(ドライブ)を可能にする「インテリジェントドライブ」音声処理回路を採用、歪が少なくパワフルな低音を再現するという。
価格はオープンで発売は7月10日。当初の月産台数は200台を予定している。
液晶は何といってもシャープのお家芸である。1970年代の電卓に始まり、その進化はシャープの歩みそのものともいえる。経営危機に陥っているシャープが原点に返って巻き返しを図る。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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