岩谷俊和が初ディレクション 三陽商会「トゥービーシック」2015秋冬披露

2015年5月20日 18:50

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記事提供元:アパレルウェブ


広告ビジュアルには、同ブランドにとって初の日本人モデルだという小泉深雪さんを起用した。

 三陽商会の百貨店向け婦人ブランド「トゥービーシック(TO BE CHIC)」がきょう、岩谷俊和氏のディレクター就任後初のコレクションとなる2015秋冬企画を披露した。“永遠のレディースタイル”というブランドコンセプトはそのままに、上質な素材やクラシックなシルエットなどで、“大人のシック”を追求した。スタイリングの幅を広げるとともに、客層の間口拡大を狙う。

 今秋冬は、不変的なデザインが生まれた1950年代をベースに、Iラインのチュニックドレスやバレルラインのアウター、分量感のあるフレアスカートなどを提案。スイートでフェミニンなテイストが強かった従来に比べ、クラシックでエレガントな要素を強めた。岩谷氏の得意とするプリント柄やレースを多用しているのも大きな特徴だ。

 またブランド初の試みとして、雑貨アイテムのコラボレーション商品を投入。皇室御用達ブランド「アキオ ヒラタ(AKIO HIRATA)」の帽子や、コサージュなどの花飾りを制作する「アトリエ染花」のコスチュームアクセサリーを揃え、ブランドの世界観をより広く表現した。

 さらに、高額商品の動きがいい百貨店でのニーズをにらみ、ファー仕様のアウターなど一部高価格アイテムも販売。中心価格は従来と変わらないが、コラボレーションアイテムやファーなどの高額商品を投入したことで、価格の幅が広がった。

 「ブランドのリブランディングにあたり、岩谷氏には、私たちが追求するエレガンスと、ものづくりへの姿勢に共感していただけた。百貨店でラグジュアリーが好調に推移していることを追い風に、改めて上質なエレガンスを提案したい」(加地宏彰トゥービーシック・企画グループ企画統括長)

 岩谷俊和氏は、1974年生まれの神奈川県出身。2003年春夏東京コレクションで「DRESSCAMP(ドレスキャンプ)」デビュー。2012年、「YUMI KATSURA」クリエイティブチームデザインディレクターに就任した。

 今年で設立13年を迎えた「トゥー ビー シック」は、2003年春夏より発売を開始した同社のオリジナル婦人服ブランド。英バーバリー社とのライセンス契約が6月に終了するのに伴い、2014年に策定した中期5カ年経営計画では、同じくオリジナルブランドのアマカ、エヴェックス バイ クリツィア、ラブレスとともに、準基幹4事業の1つに位置付けている。





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