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米調査、最新ヒット曲を聴かなくなるのは30代半ば
headless 曰く、 多くの人は年齢とともに音楽の好みが成熟し、最新ヒット曲への興味を失っていくが、Spotifyの米国でのリスナーデータを使用した調査によると、このような変化は30代半ばに完了するようだ(Skynet & Ebertの記事、Mediumの記事、Slashdotの記事)。
調査にはSpotifyのリスナーデータとThe Echo Nestのアーティスト人気ランキングを使用。文化的な影響を除くためSpotifyのデータは米国のユーザーのものに限定し、13歳から49歳のユーザーのデータを使用している。また、純粋に音楽に対する興味を抽出するため、「映画音楽」のような他のメディアと結びついたジャンルや、「瞑想」のような何らかのアクティビティと結びついたジャンルなどは除外している。なお、子供向きの音楽については子供の有無による音楽の好みへの影響を調べたのち、全体の結果からは除外したとのこと。
調査方法は、あるユーザーがストリーミング再生した全アーティストの人気ランキングの中央値を計算し、さらに年齢・性別ごとに中央値を計算するというものだ。なお、年齢・性別はユーザーの自己申告だが、1990年や1980年といった下1桁が「0」で終わる生年のユーザーが極端に多いため、これらの年のデータは前後の年の平均値を使用しているとのこと。人気ランキングの順位としては、1位のテイラー・スウィフト、50位前後のエミネム、250位前後のミューズ、500位前後のアラン・ジャクソン、1,000位前後のノラ・ジョーンズ、3,000位前後のナターシャ・ベディングフィールドが例として挙げられている。
ローティーンでは人気ランキング上位のアーティストの作品しか聴かないが、20代にかけて急激に音楽の好みが成熟し、作品を聴くアーティストの幅が広がっていく。20代半ばには緩やかになるものの、中央値が2,500位近辺となる30代半ばまで成熟を続ける。以降は大きな変化がなく、2,500位前後を推移している。一方、男女別にみると男性の方が早く成熟し、30代半ば以降でも女性が1,500位から2,000位を超えるあたりを推移しているのに対し、男性は2,500位から3,000位の間を推移している。また、子供向け音楽のストリーミングが多いユーザーには子供がいると仮定すれば、子供のいないユーザーよりも4年ほど成熟が早まっているとのことだ。
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