富士通、RT.ワークスに介護ロボットIoTシステムを導入

2015年5月7日 15:52

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IoTプラットフォームを活用した歩行アシストカートの利用イメージ図(富士通の発表資料より)

IoTプラットフォームを活用した歩行アシストカートの利用イメージ図(富士通の発表資料より)[写真拡大]

 富士通は7日、生活支援ロボット関連事業を展開するRT.ワークスに、IoTと介護ロボットを融合するインフラシステムを提供したと発表した。

 富士通のIoTプラットフォームは、アプリケーション開発環境をクラウド上で容易に利用でき、実現性を検証したIoTモデルをもとに、センサー・デバイス、ネットワーク、ミドルウェア、アプリケーションなどを組み合わせることが可能なトータルなシステム環境である。

 今回、RT.ワークスの歩行アシストカートに搭載されたGPSや6軸モーションセンサーなどのセンシング情報を、機器内で接続された富士通エレクトロニクスが開発したネットワーク通信デバイスから数秒おきに配信し、富士通のIoTプラットフォーム上で管理、蓄積、分析する。これにより、利用者の歩行距離や歩行速度などの日々のデータから健康状態を把握することが可能になるほか、機器の傾きや転倒といった状態をリアルタイムに検知することで利用者の異変などを予測し、アラートを通知することが可能となる。

 また、利用者情報(使用状況、健康状態、歩行速度などの設定情報)や各種要望、トラブルなどの問い合わせを、富士通エフサスのサポートセンターが請け負う。一貫した情報を把握し分析することで、歩行アシストカート利用における課題や改善点を見出し、利便性を追求した今後のサービス開発に反映していく方針だ。

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